
12月は株価が下落しました。私はNISA枠を年末まで放置していたので、これ幸いと無事にNISA枠を使い切りました。
でも本当は、計画的にNISA枠を使いたいものです。そこで「株を買うならいつか?」を、テレビ・新聞・雑誌に登場しているプロの予想を分類して、考えたいと思います。
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慎重派と楽観派に分かれている
ざっくり言うと「騰がるからいつ買ってもいい」という楽観派と「下がるから待って」という慎重派に分かれています。
楽観派の見立て
世界の景気動向 | ピークは過ぎて底入れしており、これから上向く。 |
消費税の税率UP | 行われるが影響は小さい、むしろ増税対策でプラス。 |
アメリカの状況 | 米中貿易摩擦→落ち着く/利上げ→見送られる |
慎重派の見立て
世界の景気動向 | ピークを迎えており、これから悪化。 |
消費税の税率UP | 先延ばししたいができない、影響大きい。 |
アメリカの状況 | 米中貿易摩擦→こじれる/利上げ→継続される |
こう見ると、景気のピークがいつ(だった)か?は見方が分かれるものの、景気後退局面にある(あった)という点は共通しています。
後は「消費税」「米中貿易摩擦」「アメリカの利上げ」といった要素を、楽観的に捉えているか、悲観的に捉えるかの違いです。
軟調な展開が続く
慎重派がいる以上、米中貿易摩擦やアメリカの利上げに一喜一憂する展開が想定されます。
では、軟調な展開はどれくらい続くでしょうか。
3月~年前半は不安定との見方が多い
12月の株価下落に続いて、二番底が出現する(また大きく下げる)という記事をみかけます。株の需要と供給の関係で、株価が戻っても再び下げる、と考えている人は多いです。
また、米中貿易摩擦の協議期限やアメリカの利上げが3月なので、3月が意識されています。
1月23日の日経新聞に、2016年と似ているという記事がありました。2016年は年初に2回大きく下げ、その後は上昇しています(イギリスのEU離脱で6月にも下げたものの)。この経験からも「波乱は2度あり、そこが買い場になる」と考えている人が多いようです。
経営者も慎重
TBS「がっちりマンデー」では、年始に著名経営者が年末の株価を予想しています。毎年、家具大手ニトリの似鳥会長の予想がよく当たると話題ですが、その似鳥会長は2019年末の日経平均を21,000円(ちなみに1月22日の終値は20,622円)と予想していました。
似鳥会長は自社の販売状況にとどまらず、経営のために様々なデータを見ており、この予想は侮れません。控えめな株価の裏には、景気動向をかなり慎重にみていることがうかがえます。
頭の片隅に入れておきたい、大暴落の可能性
リーマンショックは約10年前、ITバブルは約20年前、ブラックマンデーは約30年前、と約10年周期で大きな暴落が起きています。高くなりすぎた米国株、膨らんだ新興国の債務、中国経済の減速、こうった状況から、数年以内に大きな調整が起きると考える人もいます。
大地震のように、溜まったひずみは一気に放出されます。2019年はまだ大丈夫かもしれませんが、控えめな投資を意識した方がよいかもしれません。
まとめ:欲しい株が安くなるのを待ちたい。
- プロの見立ては慎重派と楽観派に分かれる。
- 3ヶ月~半年以内に大きな下落の可能性。
- 下落時は買い場だが、投資先は厳選した方が良い。
2019年には欲しかった株が安く購入できるチャンスが訪れるかもしれません。当たり前ですが、株は安く買うほど利益を出しやすくなります。ただ、景気の見通しがいいわけではないので、景気に左右されない、堅調に成長している企業の株にした方よさそうです。
個人的には3月までに株価が下落する局面があれば、何回かに分けて欲しかった株を買おうと考えています。