知っておきたい株の基本

間違ってますよ!株にまつわる勘違い!

投資の超初心者
投資の超初心者
最近株をはじめました

という人と話していると、

経験者
経験者
えっ・・

と思うことがあります。

そこで、よくある株の誤解を取り上げたいと思います。セルフチェックしてみてください。

株にまつわる誤解

いくらで買えるの?

初心者
初心者
A社の株はいくらで買えるの?

経験者
経験者
今の株価だったら分かるけど・・

株は証券会社が仕入れて売っているわけではありません。証券会社を通じて取引をします。オークションのように、いくらで買えるかは売り手次第。「指値」で買いたい価格を提示することはできますが、その価格で売りたい人が現れなければ取引は成立しません。

上場企業は超一流企業?

初心者
初心者
上場企業ってトヨタとか?

経験者
経験者
トヨタ以外にもたくさんあるよ

上場企業は実に3600社以上あります。
最も多いのは東京証券取引所第一部の約2100社、第二部は約500社、新興企業やベンチャー企業が多いマザーズ、ジャスダックという市場に約1,000社上場しています。ベンチャーから老舗の大手企業まで無数にあります。

暴落したら売って逃げればいい

初心者
初心者
株価が暴落する前に売ればいいのに

経験者
経験者
・・・(それができないから暴落なんだよね)

過去の株価チャートを見て「落ち始めで売ればいいのに」と思ったことはありませんか?株は買いたい人がいて取引が成立します。株価が暴落している最中は誰も買いたがらないので取引が成立しません。「劇場が火事になっても、他の人に席を譲らないと逃げられない」なんて例えられたりします。

株価を比べても意味がない

初心者
初心者
A社とB社って、A社の方が株価が低いんですね

経験者
経験者
えっ・・

この誤解は多いです。実際には会社によって発行されている株式数が違うので、A社とB社の株価を比べても意味がありません。株価の高い安いを見分けるには、PERやPBRといった指標を使います。

いまさら聞けない株価の高い安い 基本的なことは、わざわざ教えてくれません。 例えば「株価」 一株あたりの価格のこと、欲しい人が増えれば上がる、というのは分かりま...

配当は多い方が良い

初心者
初心者
C社は配当が少ないから、投資先として魅力がないよね。

経験者
経験者
成長企業だから配当が少ないんだろうね

株式投資のメリット、配当と株価上昇は一般的に下記のように言われます。

成長企業 配当がない/少ない(株価の上昇で投資家に報いようとする)
成熟企業 配当が多い(成長が見込みにくい分、配当で還元しようとする)

配当が少ないのは、「まだまだ成長できるので配当せずにお金を使いたい」と経営者が考えているとも言えます(実際に成長できるかは別ですが)。

大企業だから安心

初心者
初心者
大手鉄鋼会社に投資したから安心

経験者
経験者
うーん。何をもって安心と言うかだけど・・

「大手メーカーに勤めているから安泰だ」なんて言ったりしますよね。不安定な時代とはいえ、やっぱり大企業だから安心というのはあると思います。ただ、投資を同じ感覚でやってしまうと、間違うかもしれません。

「株価が安定している=安心」とすれば、鉄鋼会社のような景気に左右される業種は株価が大きく動きます。一方で食品会社などは、常に国内で需要があるものを作っていますので、株価が安定しています。

利益が増えれば株価があがる

初心者
初心者
増益なら株価が騰がるね

経験者
経験者
間違いとは言わないが・・

利益は重要な指標には違いありませんが、株価は企業が将来稼ぐ「現金」を表しています。稼ぎから使った額を引いて残った現金、これをフリーキャッシュフローと呼びます。利益は必ずしも現金の増減を表していません。フリーキャッシュフローを見る必要があります。

多角化は素晴らしい

初心者
初心者
D社は異業種の買収に積極的で魅力的

経験者
経験者
株主からすると微妙だな。。

多角化や買収は派手で魅力的に見えます。でも株主からすると、無駄なケースが少なくありません。そもそも、株主は様々な企業に投資できるわけです。投資した先が無駄にお金をかけて多角化するなんて基本的には望んでいません。多角化や買収で株価が上昇しているような会社は注意した方がいいでしょう。

番外編:投資にまつわる誤解

投資信託に高いも安いもない

初心者
初心者
話題の投資信託、人気なので価格が騰がってますね

経験者
経験者
人気とか価格に関係ないから・・

株は買いたい人と売りたい人がいて、価格が決まります。でも投資信託は違います。お金を預かって運用した結果が価格(基準価格と言う)になっているだけです。人気は関係ありません。