
という人と話していると、
と思うことがあります。
そこで、よくある株の誤解を取り上げたいと思います。セルフチェックしてみてください。
Contents
株にまつわる誤解
いくらで買えるの?
株は証券会社が仕入れて売っているわけではありません。証券会社を通じて取引をします。オークションのように、いくらで買えるかは売り手次第。「指値」で買いたい価格を提示することはできますが、その価格で売りたい人が現れなければ取引は成立しません。
上場企業は超一流企業?
上場企業は実に3600社以上あります。
最も多いのは東京証券取引所第一部の約2100社、第二部は約500社、新興企業やベンチャー企業が多いマザーズ、ジャスダックという市場に約1,000社上場しています。ベンチャーから老舗の大手企業まで無数にあります。
暴落したら売って逃げればいい
過去の株価チャートを見て「落ち始めで売ればいいのに」と思ったことはありませんか?株は買いたい人がいて取引が成立します。株価が暴落している最中は誰も買いたがらないので取引が成立しません。「劇場が火事になっても、他の人に席を譲らないと逃げられない」なんて例えられたりします。
株価を比べても意味がない
この誤解は多いです。実際には会社によって発行されている株式数が違うので、A社とB社の株価を比べても意味がありません。株価の高い安いを見分けるには、PERやPBRといった指標を使います。

配当は多い方が良い
株式投資のメリット、配当と株価上昇は一般的に下記のように言われます。
成長企業 | 配当がない/少ない(株価の上昇で投資家に報いようとする) |
---|---|
成熟企業 | 配当が多い(成長が見込みにくい分、配当で還元しようとする) |
配当が少ないのは、「まだまだ成長できるので配当せずにお金を使いたい」と経営者が考えているとも言えます(実際に成長できるかは別ですが)。
大企業だから安心
「大手メーカーに勤めているから安泰だ」なんて言ったりしますよね。不安定な時代とはいえ、やっぱり大企業だから安心というのはあると思います。ただ、投資を同じ感覚でやってしまうと、間違うかもしれません。
「株価が安定している=安心」とすれば、鉄鋼会社のような景気に左右される業種は株価が大きく動きます。一方で食品会社などは、常に国内で需要があるものを作っていますので、株価が安定しています。
利益が増えれば株価があがる
利益は重要な指標には違いありませんが、株価は企業が将来稼ぐ「現金」を表しています。稼ぎから使った額を引いて残った現金、これをフリーキャッシュフローと呼びます。利益は必ずしも現金の増減を表していません。フリーキャッシュフローを見る必要があります。
多角化は素晴らしい
多角化や買収は派手で魅力的に見えます。でも株主からすると、無駄なケースが少なくありません。そもそも、株主は様々な企業に投資できるわけです。投資した先が無駄にお金をかけて多角化するなんて基本的には望んでいません。多角化や買収で株価が上昇しているような会社は注意した方がいいでしょう。
番外編:投資にまつわる誤解
投資信託に高いも安いもない
株は買いたい人と売りたい人がいて、価格が決まります。でも投資信託は違います。お金を預かって運用した結果が価格(基準価格と言う)になっているだけです。人気は関係ありません。