
後悔は「やってしまった後悔」と「やらなかった後悔」の2つありますよね?株も同じで、買ってしまった後悔(全然ダメな株だった)と買わなかった後悔(目をつけていたのに買い時を逃してしまった)があります。
そこで今回は買っておけばよかった株を取り上げたいと思います。
そんなもの紹介するなと思いますか?超有名な投資の格言に、
もうはまだなり、まだはもうなり
というものがあります。少なくとも私は「もう遅い」と思っていますが「まだ買い」かもしれません。
Contents
買っておけば良かったと思う株とは
どういう株を買っておけば良かったと思うか説明します。
買っておけば良かった!3つのポイント
1.株価が高くなってしまった
安かったら買うわけで、株価が上がってしまったから後悔するわけです。株価が十分に高くなった株が一つ目です。
2.成長が素晴らしい
株価が上昇するケースは2つあります。
<期待が膨らんでいる>
売上や利益が素晴らしくなくても、期待が先行して株価が上昇するケース。アメリカにテスラという電気自動車メーカーがありますが、この会社はずっと赤字です。それでも株価が高いのは、電気自動車と自動運転の時代になれば、テスラは莫大な利益をあげるだろうと思って、多くの人が株を買っているのです。
<売上や利益が素晴らしい>
もう1つは売上や利益が素晴らしく、さらに成長しているから株価が上昇するケース。株価は未来を先取りするので既に高いはずです。しかし実際には評価されずに放置される株が存在します。日本では3,500以上の会社が上場しており、数が多い事も放置される理由です。
今回の対象は後者です。売上も利益も素晴らしい安い株を見つけたのに、躊躇して買わずにいたら上がってしまった。こういうケースです。
3.しかも安全
財務も安全、事業の内容も比較的堅実、手を出しやすい株のはずなのに手を出せなかった株は、特に「なんで買わなかった・・」という事になります。
買っておけば良かった株3つ
それでは、当サイトが選んだ買っておけばよかった株を発表します。
- スタートトゥデイ
- 日本M&Aセンター
- 良品計画
スタートトゥデイ 成長性4.44
ファッション専用ECサイトのZOZOTOWNを運営している会社です。
- 株価:244円(2012/12/7)→3,550円(2017/12/15)
- 予想PER:12.6倍→49.8倍
5年前も好調なのに株価は安かった
5年前も既に知られた存在で、周りで使っている人も多かったです。当時から業績は右肩上がり、利益率も高いのに、PERは約12倍と割安でした。全体的に株式市場が盛り上がっていなかったことや、Amazonなど競合がファッション分野を強化するのではないかといった懸念もあったと思います(実際にAmazonはファッションカテゴリーを強化)。
株価は相当高くなったが・・
利益は3倍、株価は14倍になりました。成長は加速していますが、もはや買いにくい株価です。それでも気になる理由が2つあります。
ZOZO SUIT
ご存知ない方はこちらをご覧ください。このZOZOSUITを使えば体をくまなく採寸することができ、ピッタリの服を買うことができるようになります。顧客にとってはサイズが違うという失敗が減り、スタートトゥデイにとっては返品を減らすことができたり、データをマーケティングに使えるようになります。服の製造にも進出するそうなので、驚異的な成長を期待してしまいます。
社長の考え方・性格
そして何といっても前澤社長です。モデルの紗栄子と付き合ったり、123億でバスギアの絵を落札したりと派手な話題に事欠きませんが、派手なだけではありません。短時間勤務を導入したり、ボーナスは全社員一律だったりと常識にとらわれない独自の考え方を持っています。ZOZOSUIT無料配布(送料別)という決断もこの社長あってこそです。この社長は面白いだけでなく、人がついていく社長だと思います。それだけで投資したくなります。株価が安ければ・・ですが。。
日本M&Aセンター 成長性4.00
中堅、中小企業の事業譲渡を支援している会社です。
- 株価:502円(2012/12/18)→5,580円(2017/12/1)
- 予想PER:22.1倍→65.9倍
マーケットとともに成長している
数十万の中堅中小企業が日本には存在し、多くの企業が後継者で悩んでいます。そこに着目した日本M&Aセンターは1991年の創業以来、業績を伸ばし続けています。しかし、5年前の株価は今よりはずっと安い水準でした。なぜなら・・
- 歴史も知名度もない
- 大手資本でもない
- ネットの会社でもなければ、新しい技術がある訳でもない
マーケットが伸びているなら、他の参入企業もあるだろうと考えますし、注目したとしても買いにくかったと思います。
5年で株価は10倍
後継者問題に伴う事業譲渡の仲介というマーケットの規模が認識されはじめ、日本M&Aセンターの実績も注目されて株価は上がりました。リーディングカンパニーとしての地位は揺るぎないと思われ、更なる成長が期待できます。その期待を織り込む形で株価はかなり高くなっています。
良品計画 成長性2.79
言わずと知れた「無印良品」です。
- 株価:4,845円(2012/12/18)→35,550円(2017/12/1)
- 予想PER:12.3倍→32.4倍
用意できなかった50万円
最後は、私が特に後悔した株です。株価が5,000円前後だった時に、日経MJの記事をきっかけに注目していました。しかし、たまたま手元にキャッシュがなく買えませんでした。その後も安くなるタイミングを探しましたが、株価は上昇を続け、10,000円を超えた時に諦めました。それが今や35,000円。250万円は損した気分です。
世界に通用するブランド
100株単位の売買なので、株価35,000円なら350万円が最低必要です。さすがに、買おうと思いません。でも無印良品(海外ではMUJI)は海外でも通用するブランド。伸びる余地は大きいと思います。
千載一遇のチャンス
以上、3つの株を紹介しました。スタートトゥデイと良品計画は苦い思い出です。今はかなり高い株価ですが「もうはまだなり」、もしかしたら更に上がって、買っておけば良かったと後悔を重ねるのかもしれません。