始め方

知っておきたい株の基本ワード5つ 取引前編

これさえ知ってれば何とかなるという基本ワードを5つ。取引する前にしっておきたい超基本編です。

売上

まず「売上」。もちろん商品を売った代金の合計です。

企業は決算として実績を定期的に発表しますが、年度決算であれば1年分、半期決算なら半年分、四半期決算なら3ヶ月分の売上を発表します。

業種によっては営業収益と言ったりもしますが、現金収入という意味では一緒です。売上や営業収益という現金収入があって、そこから仕入の代金を払ったり社員の給料を払ったりします。

利益

売上から費用を引いたのが「利益」です。利益には何種類かありますが、営業利益と純利益の2つを抑えれば何とかなります。

営業利益

売上から仕入代金や人件費といった経費を引いたのが営業利益です。企業が本業で稼いだ金額と言えます。赤字だったり売上に対して営業利益が小さすぎたりしていないか?増えているか?といった点をチェックすれば、その企業が順調か知ることができます。

ちなみに、営業利益と近いものに経常利益があります。常に経る(つねにへる)利益と書く、その意味は「通常の企業活動で生み出される利益」ということです。ただ、営業利益と異なり本業以外の収益と費用も含んでいるので、本業が順調かを見るには営業利益の方が向いています。

純利益

最終的に税金を払って企業の手元に残るのが「純利益」です。法人税は30~40%とかなり取られるので、営業利益に比べて純利益はかなり少なくなります。この純利益を使って、企業は株主に還元したり(配当)、投資をしたりします。

配当

株を持つメリットは主に2つあり、一つは株価が値上がりした際に売却することで得られる利益、もう一つが企業から株主に現金が支払われる「配当」です。

配当利回りで、年間にどれくらいの配当があるか知ることができます。配当利回りが3%なら、その株に投資をすると、100万円で年3万円の配当が期待できるわけです。(実際は税金が約20%かかるので、2万4千円)

株主優待

実は株を持つ3つ目のメリットがあり「株主優待」です。

全ての企業が行っているわけではないので、オマケという位置づけですが、実際に投資をする際には気になります。

自社の事を知ってもらうという位置づけのため、個人の株主に自社商品を送る企業が多いですが、なかにはクオカードを提供するような企業もあります。

株価

これは言わずもがな、株が取引きされている価格のことです。平日9:00~11:30と昼休憩を挟んで12:30~15:00の間に株は取引されます。その間、株価は基本的に変動し続けます。

過去の株価の動きは、チャートと呼ばれるグラフで確認することができます。グラフは見やすくするために、移動平均という一定期間の平均値がどう推移したかが表示されています。そのグラフをみて株価が上昇しているのか、下がっているのかを感覚的に知ることができます

まとめ

  • 売上は企業の現金収入(費用を引く前)
  • 営業利益は企業の好不調を表す、純利益は最終的に残った現金
  • 配当は企業が株主に還元する現金、配当利回りで確認できる
  • 株主優待は企業が個人株主に提供しているオマケ
  • 株価はチャートで傾向を知ることができる