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株で損をしたくない!という観点で選んだ割安株3つ

株で損した

株で損したくないですよね?

株は「損するかも」というイメージがありますし、実際その通りです。株を買ってみたいけど踏み出せない理由として「損失が怖い」というのがあると思います。世界で一番有名な投資家(ウォーレンバフェット)は投資のルールを下のように言っています。

  • ルール1 絶対に損をするな
  • ルール2 絶対にルール1を忘れるな

有名な投資家も「儲ける」より「損をしない」ことに目を向けた方がいいと言っているわけです。では、どうやって損を回避すればいいでしょうか。それは、損をしなさそうな株を選ぶしかありません。

今回は「(なるべく)損をしない」という観点で株を選んでみたいと思います。

損をしない株を選ぶ

まず株を選ぶ基準をご説明します。

損をしない株選び3つの基準

1.株価が安い

株価が既に安ければ、さらに安くなる可能性は小さくなります(株価が安いとは何か?はこちらの記事をご参考ください。)。会社の純資産と時価総額を比べたPBRという指標が小さい株をピックアップします。

2.値動きが小さい

株は全体の動きに引っ張られる傾向があります。ニュースで見る日経平均株価や東証株価指数が上がれば個別の株も上がりやすく、逆もしかりという事です。

ただ、全体の動き以上に変動する株と、変動が小さい株があります。これを値動きが大きい株、小さい株と言ったりします。ここでは値動きの小さい株をピックアップします。具体的には、値動きの大きさを表す「β(ベータ)」という指標が小さい株を選びます。

3.安全性が高い

株価が安いものを選ぶ時に一番注意しなければならないのは、潰れそうな会社を選ばない事です。

物と一緒で、安い株には安いなりの理由があります。財務内容がボロボロで潰れそうだから安い株もあるので、そういった株を選ばないために、借金が少ない会社を選びます。具体的には自己資本比率という指標が高いものをピックアップします。

加えて最低限の成長をしていること

以上3点がポイントですが、加えて気を付けたいのが成長性です。株価が安いということは、成長が期待できるような会社ではありません。だからといって毎年売上も利益も減っているような会社は不安です。そこで、成長はしていなくても、せめて売上や利益が横ばいの会社を選びます。

損をしない事を考えて選んだ株3つ

株を選びました!

それでは、当サイトで選んだ3つを発表します。

  • ダイイチ
  • セコム上信越
  • 日本BS放送

ダイイチ 割安度4.91

北海道で22店舗を展開している地域密着型スーパーマーケットです。

  • 安さ(PBR):0.73倍
  • 値動き(β):0.62
  • 安全性(自己資本比率):54.8%

PBRは1倍をかなり下回っており、相当安いです(PBRについてはこちら)。βは1が市場全体と同じ値動きという意味で、数字が小さいほど値動きが小さい事を意味します。安全性の自己資本比率は高いほど良いです。

イトーヨーカドーの資本も入っており安全性は問題ありません。問題は成長性で店舗数はここ数年横ばいです。既存店で売上と利益を伸ばしていますが(こちら)、大きな成長は期待できません。出店でお金を使わないなら、配当を増やして欲しいですが、配当は利益の10~15%程度と多くありません(30%台を期待したい)。株主還元か成長か、判断を迫られていると感じる株です。

セコム上信越 割安度3.68

セコムが出資している、地域密着型の警備会社です。

  • 安さ(PBR):1.11倍
  • 値動き(β):0.41
  • 安全性(自己資本比率):85.0%

株価も安く自己資本比率も高いので安心して買えそうです。ただ、新潟県を中心に営業エリアが限られるので成長面で限界があると思います。それが株価が低い理由でしょう。ただ、配当は利益の30%以上出しており(利回りは約2.1%)頑張っています。

日本BS放送 割安度3.58

BS11を運営しているビックカメラの子会社です。

  • 安さ(PBR):1.45倍
  • 値動き(β):0.46
  • 安全性(自己資本比率):89.8%

BSのチャンネルを変えている時に見たことがあると思います。PBRが1.45倍とそこまで安くありませんが、値動きは小さいのに売上と利益がじわじわ成長していることから選びました。認知されてない事と、BSテレビという事業の将来性に疑問はあるものの、数字を見る限りは投資しやすいと思います。こんな記事も見つけましたので、ご参考ください。

損をしない投資のポイント

気になる会社はありましたでしょうか?最後に僭越ながらアドバイスです。

知っていることは大きい

投資にまつわる格言の中で、特に有名なのがこちらです。

遠くのものは避けよ

詳しくはこちらに解説されていますが、分からないものに投資する必要はないということです。

紹介した3つの株の中で、私だったら日本BS放送を選びます。なぜなら知っているからです。ダイイチとセコム上信越は、スーパーと警備会社なので事業内容のイメージはつきますが、私には馴染みのない地域の会社で競争力は正直ぴんときません。その地域に住んでいる人なら、感覚的に理解しやすいでしょう。私の場合、日本BS放送のBS11は見たことがあるので、感覚的に理解できます。多少は馴染みがあり、自分なりにこの会社は大丈夫だなと思えることが大事です。

買った後はあまり気にしない

今日ご紹介した値動きが小さい株は、相場が良い時も動きが鈍いです。損をするのはつらいですが、まわりが儲かっているのに、自分は儲からないというのもつらいものです。それでも、あのバフェットも「結婚後(投資した後)は片目をつぶるくらいがちょうどいい」と言っていましたが、あまり値動きを気にしない事です。

損をしない株はリスクが少ない株=リターンも少ない。

配当がコンスタントに出ていることや、じわじわ上がっていることを重視して長い目で保有されるとよいと思います。ご参考になれば幸いです。

※この記事は、「安い株 厳選3つ(2017/11/14)」を書き直したものです。