沖縄と言えば何を思い浮かべますか？私はオリオンビールです（笑）。ビールと言えば、アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーですが、沖縄だけはオリオンビールがシェアの半分を抑えているそうです。オリオンビールは非上場なので株を買うことはできませんが、沖縄で圧倒的なシェアを持っている上場会社が他にもあります。

沖縄でシェアNo.1携帯キャリア

日本の携帯キャリアといえばNTTドコモ、au、ソフトバンクですが、実は沖縄には別の会社が存在します。それが「沖縄セルラー電話（以下、沖縄セルラー）」です。

沖縄セルラーとは何者か？

沖縄セルラーとは沖縄のauです。日本でシェアNo.1の携帯電話と言えばNTTドコモですが、沖縄に限ってはauがNo.1であり、その運営をしているのが沖縄セルラーというわけです。そのシェアは40％を超えると言われています。

単独で上場している

沖縄セルラーという会社はau沖縄支店のような存在です。過去には沖縄セルラー以外にも、北海道セルラーなど〇〇セルラーという会社があったのですが、現在は沖縄セルラーだけ残っています。auを運営しているKDDIの子会社ですが、単独で上場しているために株を買うこともできます。

シェアが高いので競争しやすい

携帯電話のビジネスはシェアが高い方が有利です。同じ携帯電話会社であれば家族間の通話無料といった方法で解約を抑止したり、家のネット回線もセットで得といった戦略で売上を増やす事ができるからです。また、他社から無理に顧客を奪うために過大な広告宣伝を行ったり、多額なインセンティブを代理店に積む必要もありません。つまり、沖縄セルラーは利益を生みやすい環境でビジネスをしていると言えます。これは株主にとっては良い事です。実際に売上・利益ともに安定的に上昇しています。

沖縄はまだ伸びるマーケット

日本全体を見れば、少子高齢化で人口も減るし、企業が売上を増やせる環境とは言えません。でも沖縄はちょっと事情が違います。例えば、沖縄県の出生率はどれくらいだと思いますか？「1.96（合計特殊出生率、平成27年人口動態統計）」もあります。ダントツで全国No.1であり、全国平均「1.45」を大きく上回っています。実際に人口は増加しており、2025年頃までは人口増加が続くと言われています。国内の中では魅力的なマーケットで営業している会社と言えます。

株価の水準は悪くない

直近の株価は3,870円（3/29現在）、PERは12.75（会社予想）、PBRは1.45と株価は割安です。配当利回りは2.84％（会社予想）となっています。株式市場が不安定になっても下値は限られるでしょう。また、携帯電話会社は通信料という決まった収入があるので、不況になっても収益が急激に減少することはありません。

マイナーの会社なので取引量が少なく、大きな上昇は見込みにくいかもしれません。ただ、株価の変動が小さい低リスクな株で安定的に配当をもらうというスタンスであれば非常に魅力的だと思います。

まとめ

• 沖縄セルラーは沖縄のauで独自に上場
• 沖縄のシェアが高く売上利益とも伸びている
• 沖縄は人口が増えている
• 低リスクで安定して配当をもらえると考えれば魅力的な投資先