コラム

2018年の除外銘柄の株価はどう動いたか?

先日、日経平均から除外される銘柄についての記事の中で、今年は「宝ホールディングス」が除外されると予想されていると書きました。しかし大方の予想を裏切り「宝ホールディングス」は除外されず、「古河機械金属」が除外される結果となりました。

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宝ホールディングスは除外されず!

株価はどう動いたか?

それでは、除外されなかった「宝ホールディングス」と、除外された「古河機械金属」の株価がそれぞれどう動いたかを見てみます。

除外されなかった宝ホールディングス

昨年除外された「明電舎」を参考に載せていますが、9月上旬に除外されないと判明したとたんに「宝ホールディングス」は爆上げです・・

9月5日に1115円だった株価は、10月5日に1759円まで騰がっています。個人的には、宝ホールディングスを買いたいと考えていたので、完全にタイミングを逸しました。業績をチェックしたら、思いのほか良く、これは買いだなと思っていたのですが、後悔しかありません(こんなのばっかりです)。

除外された古河機械金属

では実際に除外された銘柄はどう動いたのでしょうか。

9月上旬の発表を受けて株価は下落、実際に除外される10月にかけては徐々に持ち直すという動きでした(昨年の明電舎も同様です)。同社は配当利回りは良いのですが、業績面はイマイチで安くなったから買いたいという銘柄ではありませんでした。

イベントに合わせた投資は個人には難しい

「日経平均から除外される」以外にも「業務提携」といった出来事に合わせた投資をイベント・ドリブンと言いますが、イベント・ドリブンという投資方法は難しいです。

予想と投資

個人がプロに勝てないというのは「予想する力」に起因します。予想するために必要な情報を集める能力に差があるという事です。それでも何かを予想して投資をするのは、ギャンブル性があり楽しいものです。一攫千金願望もあるので、多くの個人がこういう投資を行います。

勝った負けたの投資もいいけれど・・

投資スタイルは人それぞれですから、イベントに合わせた投資も否定しません。ただ、個人が勝ちやすい分野は、中長期的な投資だと思います。情報収集力の差が出にくいからです。

そもそも、業績が良くて株価が安ければすぐに買えば良いのであって、少しでも安く買いたいと思ってイベントを意識したりするから、買い逃すわけです(私です)。個人的には大いに反省する出来事でした。